代替ページ(適切な canonical タグあり):通常は修正不要
「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は、Google が canonical に従った状態です。放置してよいケースと、修正が必要な 4 つのケースを解説します。
「代替ページ(適切な canonical タグあり)」(英語版では "Alternate page with proper canonical tag")は、Google が canonical タグで別の URL を指している URL を見つけ、その指定に同意し、代わりにその別の URL をインデックスに登録したことを意味します。ほとんどの場合、これは仕組みが設計どおりに動いている状態であり、変更すべき点はありません。問題になるのは、検索結果に表示させたいページがリストに入っている場合だけで、その原因はたいていテンプレートが誤った canonical を出力していることにあります。
このステータスは、ページ インデックス登録レポートの「未登録」に表示されます。Google のポルトガル語版ヘルプページでは、同じ理由が "Página alternativa com tag canônica adequada" と表記されています。
Google が言う「代替ページ(適切な canonical タグあり)」とは
Google のページ インデックス登録レポートのドキュメント(2026 年 10 月に確認)は、これを別のページの代替としてマークされたページと説明し、3 つの例を挙げています。デスクトップ版を正規ページとする AMP ページ、デスクトップ版の正規ページに対するモバイル版、モバイル版の正規ページに対するデスクトップ版です。そのうえで、このページは「インデックスに登録されている正規ページを正しく指しているため、対応は必要ありません」としています。
さらに 2 つの点が重要です。「未登録」のセクションには、これらのページがインデックスに登録されていないのは「必ずしもエラーが原因ではない」と書かれているため、ここの件数は不具合の件数ではありません。そしてこの項目は「Search Console では、別の言語のページは検出されません」という一文で終わっています。したがって、翻訳ページがここに表示されていたら、それは警告のサインです。
canonical に関するステータスは 3 つあり、2 つの問いで区別されます。ページが canonical を指定していたか、そして Google がそれに同意したかです。
| あり(別の URL を指す) | 同意し、その URL をインデックスに登録した | 「代替ページ(適切な canonical タグあり)」 |
| あり(自分自身または別の URL を指す) | 指定とは異なる URL を選んだ | 「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」 |
| 指定なし | 別の URL を正規 URL として選んだ | 「重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません」 |
3 つのうち、あなたの指定と Google の判断が一致しているのはこのステータスだけです。URL が 3 行目に該当する場合は、「重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません」のガイドでそのケースを扱っています。
通常このステータスになる URL
canonical タグで別のページを指定している URL は、Google が同意すればどれもここに入る可能性があります。よくある発生源は次のとおりです。
- トラッキングやキャンペーンのパラメータ。 広告、メール、SNS 投稿のリンクには、
?utm_source=や?gclid=などのパラメータが付きます。Google 自身の例でも、gclidパラメータ付きの商品 URL を、パラメータのない商品 URL に正規化しています。 - 並べ替えと絞り込み。 同じ商品を並べ替えたり絞り込んだりするカテゴリページ(
?sort=price、?color=blue)は、1 つのページに対して多数の URL を生み出します。 - AMP のペア。 AMP の仕様では、AMP ページの canonical は通常の HTML 版を指すこと、通常版がない場合は自分自身を指すことが求められています。ペアになった AMP ページはすべて、ここに入るのが想定どおりです。
- 別 URL のモバイル版。
www.example.comと並べてm.example.comを配信しているサイトは、一方のバージョンをもう一方に正規化します。
これらすべてにとって、「未登録」であることが目的です。検索結果には 1 つのコンテンツにつき 1 つの URL だけを表示させる、それが canonical タグで求めたことです。Google の正規化に関するドキュメントには、重複 URL は正規 URL よりもクロールの頻度が低くなるとも書かれています。
問題なのか:放置、経過観察、修正
判定は、リストの長さではなく、リストに何が入っているかで決まります。
- 放置するのは、例の URL がインデックスさせるつもりのなかったバリエーションで、それぞれの canonical が検索に表示させたいバージョンを指している場合です。数千件あっても、これが正常な状態です。
- 経過観察するのは、新しいカテゴリの絞り込み、広告キャンペーン、新しい AMP テンプレートなど、自分が行った変更に合わせて件数が増えている場合です。例をいくつか確認し、パターンを確かめたら次に進みます。
- 修正するのは、インデックスさせたいページがここに表示されている場合です。たいていは、テンプレートが多数のページに一度に誤った canonical を出力しています。
- 調査するのは、思い当たる変更がないのに件数が急増した場合です。例を開いてください。パラメータ付きリンクの新しい発生源なら無害ですが、記事、商品、言語のパスであれば、テンプレートが原因です。
Diagram source
flowchart TD
A["代替ページとして表示されている URL"] --> B{"この URL を単独で検索に表示させたいか"}
B -->|いいえ| C{"canonical はインデックスさせたいバージョンを指しているか"}
C -->|はい| D["放置する:想定どおりのステータス"]
C -->|いいえ| E["canonical を正しいバージョンに向ける"]
B -->|はい| F{"翻訳ページか"}
F -->|はい| G["修正:同じ言語の自分自身を canonical にする"]
F -->|いいえ| H{"連続したページの 2 ページ目以降か"}
H -->|はい| I["修正:各ページの canonical を自分自身にする"]
H -->|いいえ| J["canonical を出力するテンプレートを修正する"]実際のページをここに入れてしまう 4 つのパターンは、いずれも修正が必要です。
- すべてのページがホームページを指している。 テーマやヘッダーのインクルードが、現在のページのアドレスではなくサイトのアドレスから canonical を生成しています。その結果、記事や商品のページがホームページへの統合を求めることになり、Google が同意するとここに入ります。
- ページ分割されたページが 1 ページ目を指している。 Google のページ分割に関するドキュメントは、連続したページの 1 ページ目を canonical にしないよう求めています。各ページがそれぞれ自分の canonical を持つべきです。
- 翻訳ページが元の言語のページを指している。 Google の正規化に関するドキュメントは、言語版を重複として扱うのは主要コンテンツが同じ言語の場合に限るとし、canonical は同じ言語で指定するよう求めています。英語版を canonical にしたフランス語版のページは、インデックスから外れてしまいます。このパターンの全体像は、言語をまたいで指定された canonical タグの分析で解説しています。
- バリエーションが誤った親ページを指している。 独自の検索需要がある色違いや地域のページが、ページの種類全体に 1 つのルールを適用した結果、汎用的な親ページに正規化されているケースです。
どのケースに当てはまるかを確認する方法
影響を受けている URL は Search Console でわかります。原因の確認は 4 つの手順で行います。
1. 例をパターンでグループ化する。 ページ インデックス登録レポートでこの理由を開き、例をエクスポートします。ドキュメントによると、例は 1,000 件までに制限されており、すべての URL が含まれるとは限らないため、エクスポートはサンプルとして扱ってください。パスとパラメータで並べ替えます。?utm_ や ?sort= の URL ばかりなら「放置」のリストです。ブログ記事、商品、/fr/ のパスが含まれていれば調査が必要です。
2. 疑わしいグループごとに 1 つの URL を検査する。 URL 検査ツールの「ページのインデックス登録」で、「ユーザーが指定した正規 URL」と「Google が選択した正規 URL」を確認します。このステータスでは通常、どちらも検査した URL ではなく canonical の指定先を示しています。ドキュメントによると、公開 URL のテストではどの URL が正規 URL に選ばれるかを予測できないため、これらの欄はインデックス登録済みの結果で確認してください。
3. canonical の指定先を検査する。 指定先は、インデックスに登録済みで、ステータス 200 を返し、noindex がなく、自分自身を canonical に指定している必要があります。指定先がリダイレクトしていたり noindex になっていたりすると、それを指す canonical と矛盾し、Google は別の URL を選ぶ可能性があります。これらのシグナルがどう影響し合うかは、ページのインデックス可否のガイドで解説しています。
4. サーバーが送る HTML の canonical を読む。 Google のドキュメントは、JavaScript で canonical リンク要素を変更しないよう求めているので、生の HTML とブラウザでの表示を比べます。
# Canonical tag in the HTML the server returnscurl -s "https://example.com/blog/my-post/" | grep -Eio '<link[^>]*rel=.?canonical[^>]*>'# Canonical sent as an HTTP header (used for PDFs and other non-HTML files)curl -sI "https://example.com/files/guide.pdf" | grep -i '^link:'
生の HTML とレンダリング後のページで指定されている URL が異なる場合は、読み込み後にスクリプトがタグを書き換えています。2026 年 5 月から 10 月に SEOReport がサーバーの生の HTML とレンダリング後のホームページを比較した外部サイト 34 件のうち、6 件(18%)では、タイトル、メタディスクリプション、canonical、H1 の少なくとも 1 つがレンダリング後にしか存在しませんでした。これらの要素をサーバーのレスポンスに移す方法は、JavaScript レンダリングのガイドで解説しています。
ケースごとの修正方法
修正の原則は常に同じです。インデックスさせたいページはすべて、<head> 内で絶対 URL を使って自分自身を canonical として指定し、すべてのバリエーションはそのページを指します。
<!-- On https://example.com/fr/tarifs/ : the French page names itself --><link rel="canonical" href="https://example.com/fr/tarifs/" /><!-- On https://example.com/shoes/?sort=price : the variant names the main page --><link rel="canonical" href="https://example.com/shoes/" />
4 つのケースへの対応は次のとおりです。canonical はサイトのベースアドレスではなく、そのページ自身のパスから生成します。連続したページには、ページごとに独自の canonical を付けます。各言語版は自分自身を canonical に指定し、言語版同士の関連付けは hreflang に任せます(マークアップはhreflang 実装ガイドを参照してください)。独自の検索需要があるバリエーションには、自己参照の canonical を付けます。
次に、補助的なシグナルを揃えます。Google は、異なる方法で異なる canonical の指示を送らないよう推奨しているからです。XML サイトマップには正規 URL だけを掲載し、内部リンクはバリエーションではなく正規 URL に向けます。インデックス可能なすべてのページに自己参照の canonical を付けることが基本です。2026 年 5 月から 10 月に SEOReport が監査した外部ウェブサイト 45 件のうち、14 件(31%)は、サーバーが返す HTML に canonical タグのないホームページを配信していました。
正常な項目に対して避けるべき変更が 2 つあります。noindex の追加(下の「よくある質問」で扱います)と、robots.txt でのバリエーションのブロックです。robots.txt でブロックすると、Google は canonical をまったく読めなくなります。また Google のドキュメントによると、禁止された URL もコンテンツなしでインデックスに登録される可能性があります。
修正を検証する方法
テンプレートの変更を公開したら、修正した URL を検査し、公開 URL のテストで Google が取得できることを確認し、重要なページのいくつかで「インデックス登録をリクエスト」を使います。Google が再クロールすると、インデックス登録済みの結果の「ユーザーが指定した正規 URL」にページ自身が表示され、そのページはこのステータスから外れるはずです。
多数の URL に影響する修正の場合は、ページ インデックス登録レポートでこの理由の「修正を検証」を使います。Google のドキュメントによると、検証には通常最長で約 2 週間かかり、さらに長くかかることもあります。Google が再クロールするにつれて、件数は数日から数週間かけて減っていきます。ただし、トラッキング リンク、絞り込み、AMP ページがあるサイトでは、件数が 0 になることは期待しないでください。目指すのは、正しい URL だけで構成された、より少ない件数です。
このステータスについて完全な診断で確認できること
SEOReport の完全な診断では、Google がどの URL を代替ページとしてまとめたかはわかりません。それがわかるのは Search Console だけです。診断が確認するのは、あなたが管理できる側です。ホームページが指定する canonical の指定先が正常か(リダイレクトせず、インデックス可能で、自分自身を canonical にしているか)、ホームページの canonical がスマートフォンとデスクトップの間や、生の HTML とレンダリング後のページの間で異なっていないか、別言語版のページの canonical が自分自身以外を指していないか、そして調べたどのページからもリンクされていない canonical の指定先です。各検出結果には、見つかった URL が示されます。canonical タグの仕組みは、canonical タグのガイドで説明しています。
よくある質問
代替ページが大量にあると、サイトに悪影響がありますか?
いいえ。パラメータ、絞り込み、AMP ページによる件数の多さは、URL のバリエーションがどれだけ存在するかを反映しているだけです。問題になるのは、インデックスさせたいページが含まれている場合です。
レポートを整理するために、これらの URL に noindex を付けるべきですか?
いいえ。canonical タグがすでにこれらをインデックスから外しています。また Google は、サイト内で正規ページを選ぶには noindex ではなく rel="canonical" を推奨しています。noindex を追加しても、矛盾する指示が増えるだけです。noindex を使うべきケースについては、「URL に noindex が指定されています」の記事で解説しています。
Search Console では別の言語のページは検出されないのに、翻訳ページがここに表示されるのはなぜですか?
その canonical タグが別の URL、通常は元の言語のページを指定しており、Google がそれに従ったからです。canonical を自分自身を指すように変更してください。
リンクした覚えのない URL がここに表示されるのはなぜですか?
Google は、トラッキング パラメータを付ける広告、メール、SNS 投稿など、あらゆる場所のリンクから URL を見つけます。そうした URL もページの canonical タグを返すため、Google はそれらをメインの URL にまとめます。
修正してから、どのくらいでページがこのステータスから外れますか?
Google がページを再クロールし、新しい canonical を処理する必要があり、数日から数週間かかります。「インデックス登録をリクエスト」は個々の重要なページのクロールを Google に依頼するもので、「修正を検証」はグループ全体の進み具合を追跡するものです。